昨日、さくらユニットのリーダーから、「Aさんなんですけど、縁台に座ってもなかなか体の緊張が落ちてこないんですよね。ショート利用時はそんなことなかったんです。どう思います?」とのお声がけを頂きました。
あら、理学療法士の私を頼ってくれてるのね!!と、うれし気にたくさんお話をすると…
「じつは○○が気になって、(嘱託医)先生にご相談して、○○したんですよ。そしたら、結構落ちてくるんです♪」
答え出てますやん♪(*^_^*)
私の思いつかない事でした。本当に勉強になりました<m(__)m>
急な変化の要因について、「何かあるはず。」と、その方を想い、観察してくださった結果ですね。
観察力は、日々入所者の方を想い、寄り添って下さって養われたもの。
本当にありがとうございます。
亀寿苑の生活リハビリでかかせない縁台を大切にしてくださっているのも、本当にありがたく思います。
その方の姿勢、運動能力は、生まれてからこれまでの積み重ねで確立されたもの。
だからこそ、生活の中でご自身の心身機能に合ったリハビリをいつでも行えるように環境設定するのが亀寿苑の生活リハビリ。
縁台は、体の状態をご自身の力で整えていただけるだけでなく、体を動かしやすくなる土台となるもの、生活に必要な運動機能に効率的に刺激を入れてくれる万能アイテムです。
自分の体の最善の機能訓練は自分の体が一番よくわかっています。
職員さん、入所者の方々、みんなに強制的に縁台を!!とは決して申しません。
体と心は一体。
お互いが良いものだと実感できて縁台をうまく活用することが一番大切だと感じています。
ただ一つ、ご協力いただきたいのは、縁台を使用していると、どうしても腰やお尻、肩といろんな所に痛みが出てきます。
「そりゃ、そんなんに座ってたら痛いよね。」
ではなく、
「体がしっかりつ使えてる証拠ですね!少し休みましょう!!」
という視点でいていただけると幸いに存じます。
フワフワの高級ソファーに体を預けるように座っても体が痛くなるのは同じではないでしょうか。
だったら、その方の機能訓練になる痛みのほうが喜ばしい。
「長年頑張ってきたお体なんやからそっとしておいてあげてほしい。」
それも大切だと思います。
でも、私たちは、入所してから、どんどんお元気になられた方をたくさん見てきました。
お元気になって、できなかったことができるようになる。
また、いろんなことに興味を持たれ、一緒に楽しめる。
自己選択されることが増える。
ご家族がとっても喜ばれる。
その方の半年先、一年後の心身機能を描く視点を大切にお願いいたします。