トップの写真は居宅管理者さんが撮ってくれたものです。
そんなトンボのお話です。
輪廻転生とは、新しい生命に生まれ変わることを意味する言葉だそうです。
亀寿苑は設立から15年が経過しました。
当初から過ごして頂いている方もいらっしゃいます。
生涯の最期に出会わせて頂き、一緒に過ごさせて頂く。
ここで出会わせて頂いたご縁をありがたく感じ、入所者様を想う気持ちは日々深いものになっていきます。
そのような想いが深まることは、私達にとって、大変幸せな事ですが、お別れの日の悲しみもとても大きなものになってしまいます。
長く勤めて下さっている職員が多く、最期のお別れを何度も経験させて頂きました。
悲しみ、涙を流す職員に対し、ご家より慰めの言葉を頂くこともよくありました。
お別れに慣れることなく、最期のお見送りを経験する度に、入所者様をさらに深く想って下さるように感じています。
本当にありがとうございます。
だからでしょうか。
黒くて線が細いトンボが施設内に入ってくることがたまにありました。
(トップのトンボとは違いますm(__)m)
ある職員さんの発見。
「入所者様がお亡くなりになった数日後、特に今年度は、必ずといって良いほど、この黒いトンボが施設に入ってきて、しかも長いこと居てくれるんですよね。今、ここに居るのも、もしかしたら○○さん(最近施設で看取らせて頂いた方)ですかね。ご家族やご親戚に会いに行かれて、亀寿苑にも来てくださったんですかね。そうだったら嬉しいですね。」
虫が入ると全力で対応する事務所職員さんも、この黒いトンボが入ってきても、なぜか追い出そうとしません。
何かを無意識に感じるのでしょうか。
本当に輪廻転生し、また会いにきて下さったのならば、とても幸せなことです。