今年の3月末頃から入所してくださっている入所者様(A様)のお話です。
入所当初、ほとんどの時間をベッド上で過ごし、意思疎通が難しいとの情報を頂いていました。目標は「リクライニング車椅子に座る」ことでした。
目標は早い段階でクリアしており、ユニットに行くと居室ベッド上ではなく、リクライニング車椅子に座り、フロアでお会いできることがほとんどでした。
本日、A様にご挨拶をすると、笑顔で見ているテレビのお話をしてくださいました。
A様の日常の記録には、『はっきりと「ありがとう。」と言ってくださる。』『「ボタン掛け違えてしまった。」に対し「何でもいいわ。」と返して下さる。』等々の記載がありました。
A様がたくさんお話して下さっていることがとても嬉しく、他の職員と喜びを共有しようとすると…
「そんな感激、もう遅いですよ。Aさんはお食事もご自分で食べてもらってますよ。」
「家族さんがいらっしゃった時、Aさんを探していました。お部屋ではなく、フロアで過ごされてるイメージがわかないみたいで。でも、すごく喜ばれていました。」
亀寿苑職員名物の入所者様の「気づき」の競い合いが始まりました♪
上の記録を書いてくれた職員さんは、
「意思疎通は難しいと聴いていたのに、今ではたくさんお話して下さいます。Aさんがここに来てくれて本当によかった。」
心から言ってくれたと感じる、この言葉にも感激させていただきました。
亀寿苑ではどのような心身状態の入所者様でも、心身機能が向上するような良いイメージを持って生活のお手伝いをさせていただく「良い未来を想像しながらの介助」を大切にしています。
全介助状態の方であっても、「こうすれば、ご自身で行っていただけるのではないか」とみんなでアイデアを出し合い良い未来に近づけていく。
良いイメージを実現させ続けてくれる職員の皆さんに、日々に感謝。
本当にありがとうございます。