亀寿苑の生活リハビリは環境設定が大切!

動きやすい環境をつくることでご自身の能力が最大限発揮できるよう努めています。

 

本日のテーマはダイニングテーブル。

①体の構造から、食事や軽作業が最も効率的に行えるダイニングテーブルの高さは「おへそ」の高さ。

両足をしっかり床ついた姿勢で、骨盤を起しながら(少し前のめりの姿勢で)座るのが作業にむいている姿勢です。

 

身体の動きを考えることも大切ですが、ダイニングテーブルを使う上で大切なことがもう一つ。

②「みんなでテーブルを囲むこと」

ひとりで食べてもおいしくありません。

同じユニットの入所者様同士、一緒のテーブルでお食事をいただく。

 

さくらユニットでは3名の小柄な入所者様がそれぞれの心身機能に合わせたテーブルでお食事をとっていただいていました。

職員さんより「さみしく感じる」とのことで、何とか一緒に食事をとれるテーブルを考えることになりました。

 

常に一緒に過ごす介護職員さんが3名の入所者様にとって最善のテーブルを考えた結果…「このテーブルより2㎝低い、正方形のものが欲しいです。」とのこと。

もともと、亀寿苑のダイニングテーブルは低いものが多く、市販品でみつけることが難しい高さでした。

よって、①②について考えたテーブルを作成することになりました。

 

テーブルを作ってくれるのは特養の相談員さん。

入所者様に合わせたダイニングテーブルをこれまで6台作ってくれていました。

 

ホームセンターで木材を購入し、入所ケアマネさんと協力して作ってくれました。

 

仕上げのバリ取りには在介相談員さんが「誰もケガしませんように。」と心を込めながら磨いてくれました。

 

みんなで心を込めて作成したダイニングテーブル。

入所者様がおいしく食事がとれますように。

 

食事中の困りごと、姿勢が崩れやすい、すぐ疲れやすい、摂取量が少ないといった事について、テーブルが高すぎることで作られる姿勢や圧迫感等が原因となることが多いです。

 

環境が入所者様や職員さんにとってマイナスになっていないか常に職員全体で考え、今後も、より良い生活リハビリ環境を整備するよう努めてまいります。