お通じのお話です。
お通じのポーズと聴いて思い浮かべるのが、ロダンの「考える人」ではないでしょうか。
この「考える人」像が最もお通じが出やすい、適した姿勢になります。
両足をしっかり地面につけ、両つま先はヒザよりも後ろに引き、前かがみになります。
これによって、おなかにしっかり腹圧がかかる姿勢となります。
お通じを出すという事は、思っている以上に重労働です。
ご自身の力だけでなく力が入りやすい姿勢で、重力にも頼る必要があります。
お若い方でも重労働のお通じ。
寝たきりとなりオムツを使用していると、ただでさえ重労働のお通じをベッドで寝た状態で行わなければいけないことになります。
このような状態では、ご自分でお通じを出すことは難しく、寝たきりの方のお通じはオムツに少量付着する程度となっています。
良いお通じが出ないと、おなかが何となく痛くて嫌な気分になりますよね。
よって亀寿苑では、生活のほとんどの場面で介助に入らせていただく入所者様であっても、ポータブルトイレに座っていただくことを大切にしております。
しかし、その日の体調等によってはポータブルトイレに座ることが難しく、良いお通じが出せない日々が続く方も残念ながらいらっしゃいます。
そのように、長い間、トイレに座っていただくことができなかった方3名様、本日、座っていただけました。
3名様とも、とても良いお通じだったそうです。
職員みんなで大喜び♪
度々登場の介護主任
「2人介助でトイレに座ってもらうことが大変と思うかもしれませんが、実は良いことばっかり。座ってもらう事で、一気にたくさん出る。そうすると、清潔が保てる。入所者さんにとって良い生活リハビリの機会にもなる。おなかがスッキリしているから、夜によく休んでいただける。何よりも入所者さんが穏やか。この流れが職員にとっては大きな喜びとなります。」
今日、頑張ってトイレに座るお手伝いをして下さった職員さんは言いました。
「座るとね…出るんですよ。」
素敵すぎます。
本当にありがとうございました。